2013年7月6日土曜日

朝よりずっと夜が好き

よくやるねえ、と苦笑されたけれど、今の私が今の私でいられる時間は短いから今の私には全部しあわせなことなの、と答えた。そう言われちゃうとね、さすがだね、と彼女は笑った。どんなことがあっても大丈夫だよ。励ますわけでもないのにそう言ってくれる女の子は大切だ。私は思い込みが激し過ぎて、変化したらだめになる、という発想しかなかったことに、そのときまで気づかなかったのだ。

死んだみたいに寝てしまって、そんなこと久しぶりじゃないかしら、と思いながら目を開ける。心労が多いから普段眠れないのでしょうと言われたが、たいしていろんなことを考えているわけでもないのに不思議だな、と思う。余計な気を遣うせいで、損をしたりばかだと思われて悲しいけど、言葉だけがそれを取り返せるなら毎朝こうして起き上がるしかない。生じた空白を身体で埋めることはできるし、限定的な所有の夢を見ることも可能だけれど、開拓して進んでいけるのは言葉だけだと信じるなら。

たとえば誰かから、どういうときに僕のこと考えてる?と聞かれたときにどう答えようか、と想像した。「あなたが私のこと考えてるときはいつもそうよ」と言うのが一番嘘っぽくていいと思った。裏にある愛の深さ、伝わるかしらどうかしら。聞かれてもいないことについて答えたり、言われてもいないことについて怒ったり傷ついたりというのを、いつもよくやっている。 言われてもいないことで喜んだりはできないのが私の正常性。

ため息のいいところは、こめる感情に名前がいらないこと。いつだって、言いそこねた言葉は別の場所でこっそり形にするのが、いいの。

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