2013年8月13日火曜日

わたしの繭

マームとジプシー『cocoon』を、二度観た。月曜日の初日と、その週の土曜日。演出のニュアンスが大きく変わっていたところがあり、どこにクローズアップして書くかは迷いどころ。そのあとナオミちゃんと、芸術劇場の1階にあるお店で夕方早いうちからビールを飲んだ。そういえばこのお店には、好きな女の子と来ることが多い。ナオミちゃんはそこで、ふと恐ろしいことを私に言った。

「あなたは人生の中で安定と呼ばれるものを、何かひとつ持って書くべき。わかるでしょう。そういう人にしか覗けない不安の淵が、あるのよ」

私は手のひらを口元にあてて、撃たれたような顔で彼女を見てしまった。

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