2013年10月30日水曜日

青と深緑の幻想

呪いをとくためには自転車を買うしかない、と思ってみたが雨が降り出したので、私が生まれ変わる機会は失われた。水飴の中にいるようにあゆみが遅かったので、自転車ではなく靴を買いにいくことに決めた。新しいところにいくには靴が必要だ。でも隣駅のビルに行ってみたらマネキンが着ていたワンピースに一目惚れしてしまい、申し訳程度にフロアを一周したあとそのお店に戻った。「これ着てみていいですか」と口が勝手にしゃべったので仕方ない。私が服を試着したいと思うときは、サイズやかたちが合わないとき以外「買う」と決めているときだ。(よく吟味してあきらめることは、基本的にしない)そしてそのワンピースは、私の身体に合ってしまった。実を言うともうひとつ深緑のスカートも着てみて、そのあとはただ「お願いします」と言ってカーテンの外で待っていたお姉さんに服を渡した。カードにサインをしたあと、別の店でついでのように当初の目的である靴も買った。
夕方喫茶店に数時間いて書き物をしていたが、途中で浅いねむりにおちてしまった。喫茶店の椅子でひとりで寝るなんてまともな客のすることではないと思って、起きてすこしショックを受けた。コンタクトレンズを入れていなかったのでしばらくはずっと目がさめなかった。

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