2013年10月18日金曜日

夜の大手町(あるいは着ぐるみの夢について)

久しぶりに会えた親友(ロンドンに5年間転勤中なので)の頭の部分は着ぐるみだった。その日はパーティか何かで、昔の同級生が例によってたくさん出て来たけれど、謎の闖入者が場をかき乱して騒乱状態になってしまってさんざんだった。そのあとエレベータで一緒になった紳士も頭の部分はなぜか犬の着ぐるみで、しかし私が降りる階のボタンを押し間違えたことは、快く許してくれた。犬の紳士は、私と妹を海沿いの水族館まで車で送ってくれて「お金は1400円でいいよ」と言った、という夢であった。

そういえば会社のひとたちにどうしても渡さないといけないものがあって、夜になってからやっとのことで東京の真ん中のほうまで行って、丸ビルで後輩のTN嬢と待ち合わせたのだった。優秀な後輩Kが私を心配してくれて、さして仲良くもないTN嬢のところに様子を聞きに来てくれたと知って、あまりに申し訳なくて顔をおおった。私はクールで他人に関心がなくて淡々と仕事をするK君が大好きで、ほとんど彼にしか話しかけられなくなっていたくらいだったので、そんな彼に心配させてしまうのが居たたまれない。でも、仕方ない、と思うより仕方ない、というマトリョーシカのような毎日だ。みんな本当は優しいということくらい、わかっている。TN嬢に、手間をかけるお詫びとお礼をしてから、反対の電車に乗った。

大げさに言えば、太陽の出ているうちは外に出たくない。今日はどうしても、行かなければならない場所があるのだが、がんばれるだろうか。数日だけでも、東京から離れた町を訪ねていけるようなことができたらきっといいだろうな、と、ベッドの中で考えているのだが。

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