2013年10月21日月曜日

細い傷

口内炎がふたつできた。あわないリップクリームのせいじゃないだろうか。口内炎が痛いので、ますますたべたくないけれど、おなかは少しすく。背中をさわると、みみずばれみたいな、かさぶたみたいな傷があって、合わせ鏡で見てもこんなの誰かに付けられたわけもないし、何だっけ、と思っている。

今は世の中が処女好きか変態かに二極化しているけど、それはそのほうがセックスを書くのが簡単なだけ、ってMN嬢がばっさり斬っていたことを考えている。たしかに、普通がいちばんへんに見られる時代なのかもしれない。20代くらいの男性作家でセックスをうまく描写できる人がいればおもしろいけど、私の知る限りいないし世の中にもあんまり求められていないのだろう。それは時代の要請だからしかたないが、少しつまらない。だからみんないつまでも村上春樹のセックスについて文句言ったりするしかないのかもしれない。女は他人の肌を通して自分を知ることが男より多い、と以前ここで書いたことがあるけれど、私は、最中に私を気にしてくれたり知ろうとしてくれるより、ただ自分が欲情している状態に対して忠実に動く人が好き。そういう人が独りよがりにならないのを、うまい、とか、いとしい、と思う。こういうことを書くのも、もしかしたらへんなのかもしれないけど自分ではどうとも思わないので友達とは話が合わない。

病気なんだから家から出ないほうがいい、と言われて、絶望した。もう黙って船に乗るしかない、と思った。病院に行けとも言われたって、連れていってくれるわけじゃないなら何だって一緒だ。

ここ二週間くらい日記に勢いがないし、歯切れもわるくて、なやんでいる。

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