2013年12月15日日曜日

治癒のための血流

手の甲の傷が治らないの、もう一週間も経つのに、と言ったら弟は「そんなの仕方ないよ、血流が少ない場所なんだから」と、理論的な解をくれた。 傷も治らないし、電車や店内でがっくり眠くなるのもやめたい。家のベッドは冷たくていつまでも眠れないし、一晩かけて自分の体温がゆきわたった後では、忌まわしくて長く眠るのが憚られる。
 
したくてたまらなくなること、というのが私にはあまりない。編み物は、数少ないそれになりうる趣味だ。ここ二日は編み物のことを一番多く考えていた。あと、したくてたまらなくなることは、劇場に行きたい、とか、このまま一緒に眠りたい、とか、今すぐ焼きたてのパンを食べたい、くらいしかない。他のことは、面倒というより、人生の時間をそこに費やすのがもったいないと思ってしまうので、どうも身が入らない。毎日毎日、何か書きつけているのは、したくてたまらないからしているのではなくて、気がつくとしている部類のことで、そういうものはそういうもので、別にいくつかある。

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