2014年8月18日月曜日

沈黙

向き合って、男は黙っていた。30分、40分と時は過ぎた。私は、彼の言葉を待ちながら昨夜見た夢のことを思い出していた。夢の中で、私はずっと会いたいと思っている友だちにやっと再会して、それでも連絡先を聞き出す前に何だかラーメンを食べることになって、うやむやになってしまったのだった。美河、今でもすごくあなたに会いたい。そんなことを思っていても目の前の男は喋らず、ただ時間ばかりが過ぎて行くことに絶望的な気持ちになって、その日私は帰宅してしまった。男からはあとでメールが来た。私が今大きく動揺し、落ち込んでいるとしたらそのメールのせいかもしれず、しばらくもとの自分には戻ることが難しい。

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