2014年12月25日木曜日

愛の間違い

ふと、私は今、あの人をちっとも愛していない、とわかってしまった。本当は愛していて、だからこんなに離れられないのだとずっと信じていたけれど、そうではなかった。帰りに、暗い道でアスファルトを踏みしめながら、あの人にはただ(私が望むように強く)愛してほしかったのだ、という気持ちにじわじわと蝕まれた。愛してほしいと望んでしまうことは、その人を愛していることとは違うと、今更わかってももうどうしようもない。

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