2015年1月7日水曜日

息子たちの夢

今朝わたしが夢で生んだ子は従姉の子によく似ていて、そのことを母に告げると「ああそう」と嬉しそうな顔をした。不思議なことに私が夢で生むのは男の子ばかりで、女を育てたことはたぶんまだない。前に生んだ時も、飲ませるミルクがなくてどんどん腕の中で子どもが小さくなっていくのにおろおろしていたのだった。実際のわたしにはまだ授乳の経験がないので、夢の中でもそうしたことはできず、どうしたのかは思い出せないが、その時は9歳まで少年を育てたので大丈夫だったのだと思う。でも途中で妹や弟に、わたしでは子どもを育てられないと言われて彼を奪われそうになったのでそれが大変だった。そんなことを母に話したら「あなた思い込みが激しいのよ」と言われて、なんだか最近は、他人に思い込みの激しさを注意されてばかりだと思い、まあ、最近にかぎった話じゃないか、と思い直した。母は「やっぱり道ゆくお母さんを見てると、あなたも子ども育てたらいいんじゃないかと思うんだけど」としみじみ言って、「子どもを育てるというのは、なかなかの仕事よ」と優しく続けた。それを聞いてわたしはちっとも説教くさいとは思わず、ただ、できればその言葉に添いたいと思った。そのあと、今年は本厄だ、となにげなく言ったわたしに母は「お母さんはもう仏滅だってなんだって気にしないわ」という話をして「いいことはいいことだし、悪いこともいいこと」と強引にまとめた。

むかしむかし、たまごの白身が好きな弟と、黄身が好きな弟がいた。目玉焼きをつくってもらうといつも二人でうまいこと分け合い、ひとりは二個分の白身、ひとりは二個分の黄身で腹を満たしたのだという。でもそれから何十年も経ってしまって、今はどっちの弟が白身を好きで、黄身を好きだったのか、思い出すこともできない。

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